京王ライナー

東京の新宿駅を発着する京王線と小田急線に新たな列車が登場です。
京王線初の座席指定列車「京王ライナー」の運行が始まりました。

また、3月から運行される小田急線の新型ロマンスカーの試乗会が開かれ、より一層ダイナミックになった展望席もお披露目されました。

<着席ニーズに対応 京王ライナー出発進行>

大勢の鉄道ファンが待ち構える中、新宿駅のホームに入ってきたのは、京王電鉄初の有料座席指定列車「京王ライナー」です。車両には新型の5000系を使用しています。

京王ライナーは利用者の「座って帰りたい」というニーズに応えようと、2月22日夜から運行が始まりました。

夜の帰宅時間帯に、新宿から京王線の京王八王子行きと、京王相模原線の橋本行きがそれぞれ5本ずつ運行されます。

乗客は「京王線はものすごく混む。帰りも立っている人がほとんどなので、座れるのはいいと思う」「京王線は(横に長い座席の)ロングシートが多いが、(進行方向向きの)クロスシートなので楽しみ」などと話していました。

料金は乗車券のほかに400円の指定券が必要となりますが、22日の一番列車は満席となる人気ぶりでした。

京王電鉄新宿駅の竹田孝雄駅長は「首都圏の電車はいつも混雑しているので、ゆっくり座って体を癒やして帰ってもらいたい」と話しています。

京王電鉄は、京王ライナーの運行開始で「多摩ニュータウンなど沿線住宅地の活性化にもつながってほしい」としています。

<眺望アップ 小田急の新型ロマンスカー>

一方2月23日、小田急線の新宿と神奈川県の箱根湯本などを結ぶ特急ロマンスカーの新型車両の試乗会が行われました。

鮮やかな朱色の新型ロマンスカー70000形は、グレースフル=優雅に走るロマンスカーとの思いを込めてグレースフル・スーパー・エクスプレス(Graceful Super Express)=「GSE」と名付けられました。

この日は東京・多摩市にある唐木田車庫から世田谷区の梅ケ丘駅まで走行しました。

GSEは2008年以来の新型車両で、ロマンスカーの象徴ともいえる展望席が最大の特徴です。

先頭の展望席は前方の窓の高さが30センチ高くなり、座席も前に出されたことで、より一層迫力ある景色を楽しめます。

さらに、側面にある窓の高さもこれまでの車両の中で最大となる1メートルに拡大させたため、一般席でもよりダイナミックな眺めを楽しむことができます。

小田急電鉄・運転車両部の岩崎哲也さんは「流れ行く景色を楽しめるところが優雅になったのでは。運行開始となる3月はちょうど春なので、桜や緑を楽しみながら、家族旅行などさまざまな用途で楽しんでほしい」と話しています。

ロマンスカーの新型車両=GSEは3月17日に運行が始まります。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す