三大流星群の一つ、ふたご座流星群が12月15日(火)午前3時ごろに最も活動が活発になる「極大」を迎える。
国立天文台によると、ふたご座流星群 は年間最大の流星群で、良い条件で熟練した観測者であれば、1時間に100個程度の流星を数えることも珍しくないという。
また特に今年は、前後10年で最 も良い条件で観測できるという。
国立天文台によると、今年のふたご座流星群の極大は日本時間15日午前3時ごろの予想で、14日夜から15日未明にかけて、非常に多くの流星が出現 すると予想されているという。また、前夜の13日夜から14日未明にかけても、特に夜半過ぎから多くの流星が観測できる予想だという。
流星は、午後8時以降から出現し始めるが、ふたご座流星群の放射点が午前2時ごろに最も高度が高くなるため、この時刻を挟んで午後10時ごろから未明までより多くの流星が出現するという。
観測できる流星の数は、極大となる14日午後10時〜15日未明では、夜空が暗い好条件の場所であれば最も多い時で1時間当たり40個以上、前夜の13日夜〜14日未明では、夜半過ぎに好条件の場所であれば、1時間当たり30個近い流星を観測できる可能性があるという。
一方、都市部などの明るい場所では、見ることのできる流星の数は数分の1〜10分の1以下になってしまう場合もあるという。林の中のように空が見渡 せない場所や、ベランダのように空の一部しか見えない場所では、空全体に現れる流星を捉えることができないため、国立天文台は、空を広く見渡せ、街灯など の人工の明かりが少ない場所での観測を勧めている。一方、流星の観測の妨げとなる月明かりについては、11日が新月であるため、ほとんど影響はない。
観測時間については、最低でも15分は観測するよう勧めている。これは、特に都市部では見える流星の数が減ってしまうためで、目を暗さに慣らすためにも15分は観測することを勧めている。
観測する方向については、流星がふたご座のカストル(2つ並んだ明るい星の白っぽい色の方の星)すぐ近くにある放射点から、四方八方に放射状に出現するため、特に気にする必要はないという。
望遠鏡や双眼鏡を使うと、見ることのできる範囲が極端に狭くなるため、肉眼で観測する。また、立ったままで長時間観測するのは疲れるため、レジャーシートなどを用意して寝転がって観測すると楽だという。また、防寒対策も呼び掛けている。
国立天文台では、ふたご座流星群を観察して報告するキャンペーン(観察期間:12月12日夜~16日朝)も行っており、記録用紙などを提供している。詳しくは、国立天文台のキャンペーンページまで。