YouTubeで人気の経営エンターテインメント番組『REAL VALUE』が
「退職代行はあり? なし?」
というテーマを取り上げた
退職代行肯定派9人と、退職代行否定派ホリエモン(堀江貴文)ら8人が、激論を展開
ホリエモンは、「こういうビジネス(退職代行)をするから、バカが増える!」と主張
社員に退職代行を使って辞められたら困らないのか聞かれると「そんな奴、採用しねえよ、まず」と吐き捨てた
ホリエモンって、発言が過激なんで誤解されがちだけど、実はトンデモないほどの超努力家なんだよね
それでホリエモンの不思議なところは、そんなトンデモないほどの努力は「誰でも出来る!」と本気で信じてること
「こんな簡単なこと、何でみんなしないの?」 (・_・?)
みたいな感じでいる
それで、そんな努力をしない(出来ない)人を「バカ!」とか呼んじゃう
これって自己啓発なんかの世界で、ポジティブ・シンキング(PT:積極的考え方)の肯定派と否定派の論争でもよく出てくる
PT肯定派が
「前向きに努力すれば、目標は必ず達成出来る!」
みたいなこと言うと、PT否定派は
「でも、そんな努力が出来ない人っているんだよ」
みたいに応じる
どっちも言ってることは正しいんだけど、言ってる土台(人生観とか忍耐力のようなもの)が違ってるから、この種の論争はたいてい平行線になりがち
自分を前提にものを考えるというのは、人間の性(さが)かもしれないね
この辺の議論を、橘玲さんが「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」という本でうまく整理してくれてます(橘玲さんは、どちらかと言うとPT否定派)
日本はまだPT否定派もそこそこいてバランスが取れてるような気がするけど、PT万能社会のアメリカではPT肯定派の主張が強すぎて、PT否定派は「落ちこぼれ」「ダメ人間」扱いされて発言すら出来ないような雰囲気もある
アメリカにだって日本とはカタチが違うけど同調圧力はあるし、むしろ宗教的背景(プロテスタントの倫理=カルヴァン主義)があるから、日本より強烈かもしれない
そんな米国社会で、PT否定派(努力出来ない人たち)の鬱積(うっせき)した不満を代弁して大統領になったのがトランプなんじゃないかな
トランプ本人はホリエモンと同じでトンデモない努力家なんだけど、政治的主張はホリエモンとは逆かもしれないね
トランプは、プロテスタント福音派が支持母体なので、その辺の宗教的信念も関係してるだろうけど
仕事がツラくなって会社を辞めたくなったら、
「バックレればいいだけで、簡単じゃん!」
というのがホリエモンの主張
でもそれが出来ない人たち(真面目だけど自己主張が弱い)が、社会には確実に存在しているのも事実
それに実務的なこと言えば、バックレるより退職代行つかって正式な退職手続きを踏んだ方が、失業手当の受給や次の就職にも有利に働くと思うんだよね
ホリエモンくらいになると、そんな実務レベルのケチくさいことは「どーでもいー」と切り捨てるんだろうけど、PT否定派からはトコトン嫌われるだろなぁ
まあ今の日本みたいに、お互いに忖度(そんたく)しまくって言いたいことも言わない社会では、遠慮なくズバズバ本音を言うホリエモンみたいな人が必要だとは思うけどね
それで詰まらない結論をあえてまとめれば
1)自分で退職手続き出来る人は、そうすればいい
2)それが気が重い人は、退職代行つかえばいい
3)そんなのメンドウという人は、バックレればいい
ということなのかな(本当に詰まらない結論だけど)
(^_^;)~♪