脱線した小田急電鉄の車両(19日午後8時50分、神奈川県相模原市で)
6月19日午後6時10分頃、相模原市南区の小田急小田原線相模大野駅構内で、車庫から出庫中だった6両編成の回送電車が脱線した。
乗客はおらず、乗っていた運転士1人にけがはなかった。
この事故の影響で午後6時半まで全線が不通となり、同7時45分現在、小田原線は新百合ヶ丘―相武台前間、江ノ島線は相模大野―大和間で運転を見合わせ、折り返し運転を行っている。
小田急電鉄CSR・広報部によると、6両のうち3両が脱線。脱線で架線が外れて停電が起きたため、走行中の電車6本が止まり、乗客が近くの駅まで徒歩で移動した。
神奈川県警によると、脱線時の走行速度は時速約25キロ。40歳代の男性運転士は、「(線路を切り替える)ポイントを通過した直後に、大きな衝撃を感じた」と説明しているという。
事故はラッシュ時を直撃し、各駅は帰宅客らでごった返した。
相模大野駅構内では、停車した車両から歩いてきた乗客らも多く、バス停には振り替え輸送のバスを待つ長蛇の列ができた。
脱線車両の後続電車に乗っていた男性会社員(58)は、車内に 約1時間閉じこめられた後、駅員の誘導で約30分かけて線路沿いを歩き、相模大野駅にたどり着いた。
「冷房も止まったが、乗客が窓を開けて換気したので体 調を崩す人はいなかった。目立った混乱もなかった」と振り返り、「車内アナウンスでは『停電』としか説明がなく、家族からの電話で脱線を知った」と、小田 急の対応に不満も述べた。
小学2年の長男と帰宅途中だった東京都町田市の主婦(44)は「復旧の見込みは深夜と聞いたので、相模大野駅まで知人に車で迎えに来てもらうことにした」と疲れた表情を見せた。
そんな危険な乗り物だったのかー ((((;゚д゚))))
首都圏の通勤幹線の一つ、小田急線が19日夜、脱線のため一時全線で運休したことで影響が大きく広がり、沿線の各駅は帰宅客であふれた。
新宿駅では、JRなどによる振り替え輸送を利用するよう駅員が案内した。
勤務先から相模原市南区へ帰宅中だった会社員、森井晴美さん(50)は「JRを使 うと普段の倍ぐらい帰宅時間がかかる。でも再開までは待てない」と困惑の表情。
神奈川県大和市へ帰る男性会社員(59)は「(振り替えた後に)最寄り駅で ない駅からもタクシー代は出るのだろうか。大迷惑だ」と憤った。
小田原線海老名駅(神奈川県海老名市)の改札口では、電車の不通を案内す る掲示板の前でサラリーマンや学生ら利用客が携帯電話を片手に帰宅手段に頭を悩ませていた。
大和市の会社員、田中涼平さん(24)は「帰りに事故があると 気分が重くなる」。同市の主婦(53)も「振り替え運転はそれほど望めない区間。他に交通手段がないのに」とため息をついた。
横浜市中区の女性会社員(47)は、小田原線玉川学園駅(東京都町田市)からコミュニティーバスとタクシー、JRを乗り継いで帰宅。
「踏切は閉まったままで道路は渋滞しており、タクシーも駅には全然来なかった」と疲れた表情を見せた。
次の地震の予行演習に なったかもね~ (^_^;)