新宿高校 校長 戸田 弘美 新宿折々
○7月29日(月)~30日(火) 宿泊防災訓練(2年次生) (※新宿区避難所訓練を含む)
昨年度から、全都立高校全日制において宿泊防災訓練を実施することとなりました。
本校は、2年次生が実施することとし、教職員の 防災委員会が中心となって、今年も四谷消防署と連携して計画を立てて臨みました。
本校における防災訓練の目的は、
①平成23年3月11日の東日本大震災の 経験を踏まえ、防災に強い学校づくりを目指すこと、
②自らの安全確保を図りながら本校や近隣の防災活動に貢献できる資質を育てること
としました。宿泊防災 訓練の内容を、時系列に記します。
新宿高校の災害準備は 万全です!
受験準備は どーかなー? (^_^;)
7月29日(月)
15:00 2年生は全員、小体育館に集合 全体説明
15:20 全体を4グループに分けて、
①AED訓練(大体育館)、
②止血と搬送法訓練(小体育館)、
③発煙訓練(5階教室)と起震車体験(駐車場にて)、
④物資運搬(防災倉庫から必要場所への運び出し)
をローテーションで行う。
16:40 夕食準備の係の生徒は、食物室にてアルファ米の準備
18:00 毛布、水、乾パン、クラッカー、アルファ米の配布
また、「災害対策特別班」(各クラス防災委員計16名と地域住民4名)による特別訓練の実施
19:00 2年教室にて、夕食
20:00 視聴覚室にて、防災講話(四谷消防署より)「災害対策特別班による訓練」の映写・解説等
20:30 帰宅計画作成(学校から自宅までの経路を白地図に記入)等
21:45 健康確認、就寝準備
22:30 消灯
23:00 教員による巡回
7月30日(火)
0:00~ 教員による巡回(随時)
6:00 起床、すぐに小体育館にて、朝礼(朝食の配付、準備のあと)
7:30 朝食(乾パン、クラッカー)
その後、教室にて清掃、ワークシート記入、注意伝達
8:00 解散、帰宅 帰宅訓練として、帰宅時にメールで学校に連絡する。
4グループに分かれた訓練のうち、発煙訓練と起震車訓練を今年度新たに導入しました。
特に発煙訓練は、教室に煙をたき、視界が不鮮明な状況下での避難を体験するものです。煙で20cm 先も見えず、厳しい状況を体験することができました。また、「災害対策特別班」(各クラス防災委員計16名と地域住民4名)による特別訓練を実施しまし た。災害時を仮想し、四谷消防署の方が班員に様々な課題を提示し、班員が力を合わせて、けが人の救助や消火活動等を行うものです。生徒たちは地域の方々と 一緒に、解決策を考えて行動に移していました。全体をとおしてほぼ予定どおり進行しました。宿泊防災訓練で学んだことを、防災意識の向上に役立てて欲しい と願っています。
以上が、宿泊防災訓練です。
※7月30日(火) 新宿区避難所訓練 を8:00から引き続き行いましたので追加して記します。
災害時に、新宿3丁目、4丁目の住民の皆さんの避難所は新宿高校になっています。両町会の皆さんによる避難所訓練は、毎年本校で 夏に町会の皆さんが中心になって行っていました。今年は宿泊防災訓練に地域の皆さんのご参加をいただき、宿泊防災訓練終了後に引き続き新宿区避難所訓練を 行うことをとおして、防災訓練を地域の皆さんと一緒に充実させようと計画しました。参加者については、以下のとおりです。
新宿3,4丁目地域住民 20人
四谷消防署 職員 16人
新宿区 職員 7人
東京都水道局 職員 8人
新宿高校生徒 18人
(サッカー部1年生)
新宿高校教職員 7人
8:00に準備開始し、本校生徒が内藤町にある備蓄倉庫から地域の方と用具等をリヤカーに積んで運んできました。 訓練では、①消火器による消火訓練、②AED訓練、③工具の活用訓練、④炊き出し、⑤仮設給水栓の設置利用 を行いました。⑤は水道水が出ない、使えない といった緊急時に、歩道等にある消火栓と仮設給水栓を直接つないで水を出し、飲料水として使用する方法です。内容の打ち合わせを7月3日に本 校に関係者が集まり、行っていたのでスムーズに進みました。四谷消防署、新宿区、水道局の職員の方々がたくさん参加されて、計画的で有意義な訓練が行われ ました。本校生徒が加わったのは今年が初めてですが、活発な雰囲気になり、近隣の町会長さんからは、新宿高校の生徒が加わってたいへん活気があり、ぜひ来 年も交流したいというお言葉をいただきました。
全体説明(小体育館) |
AED訓練 |
発煙訓練 |
災害特別班訓練(生徒と地域の方々) |
防災講話(視聴覚室) |
以下は、新宿避難所訓練の写真です。
新宿区避難所訓練入口 | 説明集会(地域の方々と本校生徒) |
歩道に給水装置を設置 | 放水訓練 |
出典:新宿高校HP