50歳からのキャンディーズ

 

キャンディーズに“おじさん”2000人が「夢の夜」

3人のウエディングドレス姿も初披露

「ランちゃん、ミキちゃん、スーちゃん!」。本人たちがいないステージに熱い声援が飛んだ。東京・後楽園球場に5万5000人を集めたキャン ディーズ解散コンサートから30周年。跡地近くにオープンしたJCBホールで4日夜、「全国キャンディーズ連盟2008 大同窓会」が開かれた。当時の ファンはいまは50歳前後。スーツを脱ぎ、赤・青・黄色のハッピを羽織った約2000人が当時の映像や証言フィルムでタイムスリップした。

【特大スクリーンで】

キャンディーズは、1970年代後半に絶大な人気を集めたラン(伊藤蘭)、スー(田中好子)、ミキ(藤村美樹)による3人組。

ファンが発起人となり、当時のマネジャーで、現在はサザンオールスターズらを抱える芸能プロ、アミューズ会長の大里洋吉さん(61)が構成・演 出を手がけた。「春一番」「微笑みがえし」など特大スクリーンで3人が映し出されると客席を照らす実際のサーチライトも注がれ、過去と現実が渾然一体と なった。

当時、文化放送でラジオ番組を担当した吉田照美(57)は「入社3年目でイジられ役でしたが、彼女たちからもらったモロゾフのプチアイスが死ぬ ほどおいしく芸能界を実感した」と感慨深げ。また、全国ツアーで同行ルポしたラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)の元アナウンサー、大橋照子さん (58)は「番組では、ミキちゃんが会長、私が副会長になって『エグレの会』が結成されて弱りました。えっ、エグレって…ボインの反対です」と恥じらっ た。

バラエティー番組でも異才を発揮した3人。「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」(テレビ朝日系)のコントが映し出され、続いてビデオで現在の伊 東四朗(70)が登場。「あんなにコントを楽しそうにやるとは驚いた。番組中に『普通の女の子に戻りたい』と言い出したときは冗談かと思い、『普通の八百 屋のおじさんになりたい』と返したけど、実は本当だったんですね」と、しみじみ語った。小松政夫(67)も「パンツが見えちゃうんじゃないかと、ハラハラ するぐらい弾けていた」と細い目をさらに細めた。

改めてフィルムを見ると、スリーディグリーズやカーペンターズなど洋楽も絶品。とくに石破茂防衛相(51)が「大ファンだった」と公言したミキの歌唱力は図抜けていて、彼女が作った歌に合わせ静止画像しか残っていない3人のウエディングドレス姿が初めて披露された。

「暑中お見舞い申し上げます」が流れ、後半にさしかかるとスクリーンが突如取り払われ、その奥では当時のバックバンド「MMP」がスタンバイ。 過去映像に生演奏がシンクロして客席がどよめいた。トランペットの名手、新田一郎(53)も駆けつけ楽器を回すおなじみのパフォーマンスに沸き返る。

【3階まで総立ち】

ニッポン放送の「オールナイトニッポン」で解散コンサートを中継した近田春夫(57)は「当時は観客が立ち上がると警備員が怒ったけど、今日はいいから立ち上がりなよ。まだ働き盛りだろ」と舞台から煽ると場内は3階スタンドまで総立ちになった。

「哀愁のシンフォニー」では、お決まりの「♪こっちを向いて」のフレーズとともに紙テープが滝のように降り注ぐ。アンコールで舞台に引っ張りだされた大里さんは「キャンディーズの3人もここに来たかったと思う。今日のビデオと寄せ書きを届けたい」と目頭を熱くした。

午後10時すぎまで、たっぷり3時間。千葉県出身の男性会社員(51)は「肉体労働のアルバイトをしてお金を作り、全国を追いかけた日がよみが えりました」と興奮気味。名古屋市から駆けつけた公務員(49)も「ビジネスホテルのシングルをファン3人、4人で無理矢理泊まったときの一体感が蘇えっ た。久しぶりにテープを投げて痛いですよ」と肩をさすった。どの顔も上気して満足そうだった。

ZAKZAK 2008/04/05

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(^_^;) キャンディーズは 永久に 不滅です~♪

キャンディーズが解散宣言した歴史的なステージ=1977年、東京・日比谷公会堂

 

 

 

 

 

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