こと座流星群

National Geographic News  April 20, 2012

活動がピークになるのは4月22日(日本時間)。

月がほとんど姿を見せない新月の時期と重なっているため、ここ数年では最も見ごたえがあると期待される。

 

 

こと座流星群、今週末は好観測条件

専門家によると、基本的に地味な流星群だが、毎年4月には予想外の出来事がいくつか起こるという。

「流星の数は1時間に10~20個程度だが、100個現れることも珍しくない」

そう語るのはカナダ、バンクーバーにあるH.R.マクミラン宇宙センターの天文学者ラミンダー・シン・サムラ氏。

「ごくまれに強烈な光を放つ星が夜空を横切ることもある。なかなか感動的な光景だよ」

 

◆原因はちりと地球大気の衝突

他の1年周期の流星群と同様、こと座流星群も彗星から放出された砂粒大のちりが引き起こすと考えられている。

彗星は太陽に接近するにつれて内部の氷が気化し、細かいちりや小さな岩石を放出。

それらは太陽の周回軌道上に残存することになる。

こと座流星群の母彗星は、太陽を416年周期で周回するサッチャー彗星と考えられている。

太陽系の軌道面に対してほぼ垂直の軌道を持つため、残された細かいちりや岩石が、惑星や小惑星、他の彗星の引力によって乱されることがほとんどない。

数百年に渡って毎年観測できる理由と考えられている。

サムラ氏は次のように話す。

「サッチャー彗星が太陽に最接近したのは1861年が最後だが、現在も軌道上には細かいちりなどが残っている。毎年4月、通過する地球の大気にちりや岩石が突入し、そのまま高速で移動しながら燃える。その光が流星群となってわれわれの眼に届く」。

 

◆出現場所はベガが目印

こと座から放射されているように見えるためその名が付いている。

非常に明るい恒星「ベガ」が存在するので、他の流星群に比べると放射中心点が発見しやすいという。

サマラ氏は、「夜の明かりがこうこうと灯る都市部でもベガを目印にできる」と説明する。

放射中心点が地平線付近または下に位置する南半球では、それほど多くの流星は期待できないかもしれない。

今年は新月なので、北半球では絶好の条件といえる。

「光害がない地方なら、ここ数年で最もきれいに見えるのではないか」

とサムラ氏は予測している。

 

  たくさん願い事がある人には、チャンスかも (^_^;)~♪

 

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