予備校のノウハウを活用
httpv://youtu.be/OpsQeXQUero
2010年6月10日
都教育委員会は都立高校の大学進学指導に民間予備校のノウハウを活用することを決めました。
全国的にも珍しい連携で、校長から教科担任まで一貫した指導体制を確立するためといいます。
進学指導の“官民合体”はきょうの教育委員会で報告されました。
都教委によりますと、現在の高校では学年ごとに方針が違うなど進学指導がシステムとして確立していないところが多いといいます。
そこで、ビジネスとして受験を扱う民関予備校から年に数回アドバイザーを派遣してもらい、校長や進路指導担当には経営戦略という観点からの目標設定や指導体制の確立を、現場の教師には実際の授業でのアドバイスを受けさせることにしました。
今年度は新宿高校など10校が対象で、都教委では「効果的な授業の進め方から改善を積み重ねられるシステムまでを期待したい」と話しています。
都では10年ほど前から都立高校の大学進学率を上げるためのさまざまな施策を行ってきましたが、今回は生徒の学力向上とともに学校側の指導体制を確立することが目標となりました。
高校が予備校からアドバイスをもらうというのはいわば主客転倒という言葉もあり画期的に映りますが、ある意味では教育の場が開かれてきた象徴とも言えるでしょう。