短時間で軽くアルコールを飲む「ちょい飲み」のできるファストフード店やファミリーレストランが増えている。
「食事のついでに気軽に飲みたい」という消費者の需要を取り込もうと、外食チェーンは居酒屋並みのメニューをそろえるなど知恵を絞っている。
以前から「テング酒場」 愛用してますが
ときどき「すき家」でも 「ちょい飲み」します (^_^;)
◎居酒屋不振
日本フードサービス協会と食の安全・安心財団の共同調査によると、2013年の居酒屋・ビアホールの市場規模は1兆96億円で、20年前に比べ30・7%減少した。会社員などの宴会が減っていることが背景にあるとみられる。
一方、食事提供が主体のファミレスやファストフード店で飲酒す る人は増えている。調査会社のエヌピーディー・ジャパンが外食で飲酒する場所を聞いた13年の調査(全国10地域の男女13万2000サンプル)では、 09年に比べてファストフードは8・6%、ファミレスは1・5%それぞれ伸びた。同社は「特に滞在時間が60分以内の『ちょい飲み』が増えている」と分析 する。
◎仕事帰りに
ハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」では、「飲み方が多様化し、居酒屋などで腰を据えて飲むほかに、ファストフード店などでも気軽に飲みたいというニーズがある」として、今年からビールのみだったアルコールメニューを充実させた。
午後5時以降、生ハムの食べ放題1時間500円、ワインの飲み 放題同980円(いずれも税抜き)などのメニューを都内4店舗で提供する。「仕事帰りに来店し、1人2000円程度使う客が多い。売り上げは好調」とい い、今年末までに全店舗の3割にあたる約50店舗まで広げる予定だ。
牛丼チェーン「吉野家」では13年夏から、夕方以降、牛丼や ビールなどの通常メニューに加え、焼酎や梅酒、牛すじ煮込みやがんもをはじめ200~300円前後のつまみなどを提供している。現在は約70店舗でのサー ビスだが、市街地のビルに入居する約320店舗での実施を目指す。
◎ママ友同士で
先行するファミレスはメニューの充実を進めている。
中華レストラン「バーミヤン」は、焼酎のボトルキープ(2か 月間無料)を09年に始め、ドリンクバイキングを頼めば中国茶やソフトドリンクと割って好みのカクテルを作れる。今年2月には、2品で税抜き500円の小 皿メニューや、平日夕方に生ビールが2杯目から割安になるサービスを始めた。母親同士の飲み会の利用も多いといい、運営する「すかいらーく」は「居酒屋よ り、ファミレスの方が抵抗感なく入れるのでは」とみている。
イタリア料理の「サイゼリヤ」では、全店(約1030)でイ タリア直輸入のワイン(グラスで税込み100円)と、熟成生ハムのプロシュート(税込み399円)などワインに合うつまみを300円前後で提供している。 昼間は年配客がワインを注文し、夕方には会社員が利用する姿が目立つという。
「ちょい飲み」は幅広い世代に広がっているようだ。