局地バブルと「えいやっ」

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ビジネスの最前線では、意思決定の根拠となるデータがまだ充分ではないのに、決定を下す場面がよくあります

のんびり調査分析していたのでは、ライバル社に後れをとるので、最後は経営者のカンで決定を下す

それを「えいやっ」と呼んでいます

かっこいいプレゼン資料などは、その決定の後に、外部への説明用に作られることも多いのです

(^_^;)

 

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東京都心や城南、湾岸エリアなどでは、ここ8年ほどマンションの値上がりが続いてきた。

場所によっては2倍以上だ。

この現象を「局地バブル」と呼んでいる。

2013年以降のマンション価格の値上がりはなぜ始まったのか。

新築住宅供給の不動産会社(デベロッパー)には土地を買い付ける部署がある。

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当たり前だが、そういった部署にも

 「年間×××億円分の開発事業が行える用地を確保せよ!」

というノルマがある。

一方で、景気回復期には土地が値上がり気味になり、土地が買いにくくなる。

それでもノルマを達成しなければならない。

だから「えいやっ」とばかりに土地を買う。

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そこにマンションを建てると、当然、売り出し価格もより高くなる。

2013年から始まった異次元金融緩和で、住宅ローン金利が低下した上に、銀行の審査もユルくなった。

で、そんな高値の新築マンションが、何とか売れてしまったのだ。

そうなると、高値で買った土地の価格が市場相場となり、さらに値上がりする。

そんな土地を再びデベロッパーが買い、建てられた新築マンションが、またまた高値で売れる。

その影響で、周りの中古物件の相場も上がる。

こんな循環が8年以上も続いている。

コロナ後は、このようなゆがんだ値上がり循環も、さすがに終わりそうだ。

 

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