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朝陽同窓会長 年頭ご挨拶

2019年1月1日

朝陽同窓会の皆様

東京都立新宿高等学校 朝陽同窓会
会長 田中 俊郎(第17回)

 新年明けましておめでとうございます。

朝陽同窓会の皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃から都立新宿高等学校ならびに朝陽同窓会への多大なるご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、今年は5月から元号が替わり、新しい時代を迎えようとしています。9月には、ワールドカップ・ラグビーが初めてわが国で開催されます。さらに翌2020年7月には東京オリピック・パラリッピックが開催されようとしています。

その2年後の2022年には、東京府立第六中学校として創立された

都立新宿高校が創立100年を迎えようしています。

この間母校は、関東大震災、第二次世界大戦、新制高校への切り替え、学校群制度の導入、グループ選抜入試の導入、進学重点型単位制高校への改編、進学指導特別推進校の指定など、多くの危機と変化を乗り越えてきました。

現校舎は、三代目にあたり施設設備は改善されましたが、校地は甲州街道の拡幅と明治通りへのバイパスのため狭くなるばかりで、創立50周年時に建設された朝陽会館も取り壊されてしまいました。

戦前、東京では、東京府立第一中学校(現、日比谷高校)を皮切りに、公立のナンバースクールが設立され、それぞれが順次創立100年を迎えています。

昨年は、私たちの直近の先輩にあたる東京府立第五中学校(後の東京都立小石川高校、現在の東京都立小石川中等教育学校)が、創立100年を迎えました。10月28日には京王プラザホテルで800人の着席式の正餐による100周年祝賀パーティーを、11月17日には文京シビックホールで、学校の公式行事として、小石川創立100周年記念式典を開催されました。記念事業のための寄付金も、当初は目標が達成されるかどうか心配されていましたが、記念式典までには1億円を超え、さらに奨学金充実のためにもう1億円を目指して募金を継続するようです。

次は、私たちの番です。2022年に創立100年を迎えます。学生諸君の教育環境をいっそう充実させ、次の100年に向けて都立新宿高校がさらに発展させましょう。創立100周年記念事業は、その一部です。

第1の柱は、朝陽奨学金です。

貸与ではなく、給付型の奨学金です。国のレベルでも、「教育の無償化」が「人づくり」の中心になりつつありますが、拡大しつつある「格差社会」の結果、上級学校への進学を諦める若者をつくってはなりません。そこで、返済義務のない給付型の朝陽同窓会奨学金の仕組みを立ち上げ、2016年度は各10万円で12名、2017年度は15名、2018年度20名分を予算化し、執行しつつあります。学校側にも、大変感謝されています。今後、応募や支給の時期、金額、人数、他の目的(例えば国外留学支援など)など、まだまだ充実・発展の余地はあります。

第2の柱は、臨海教室に使用される館山寮(旧潮見寮)の改修です。

すでに厨房および食堂へのエアコンの導入とLED化、厨房設備の総入れ替えを行い、その費用の一部を記念募金から支出させていただきました。さらに、船倉の立て替えおよび竹やぶの伐採などを行いましたが、予定していた門扉の改修は予算対効果で再検討しています。今年は、例年のような臨海教室が可能かと思われますが、2020年は東京オリンピックと日程的にバッテングしており、今後どうなるか学校側とご相談することになります。

第3の柱は、集いの場の確保です。

新校舎2階の東南の角にある朝陽同窓会事務局はあくまで事務局です。時間制限や週末など、学校の規則に縛られず、もっと自由に使える「集いの場」が求められてきました。しかし、金額的に施設の購入は難しく、昨年夏から母校近くの明治通りにあるマンションの3階1室を賃借しました。20人位使用可能な部屋ですが、同期会の幹事会など、ご利用については同窓会事務局までご相談ください。

私、個人としては、第1の柱である朝陽奨学金の充実と発展が最も重要だと考えております。しかし、それを含めて100周年記念事業を実現できるかは、同窓会会員の皆様から浄財にかかっています。

2015年4月から始まった募金総額は、2018年12月20日現在で、54,426,380円となり、個人・有志・卒業年など2,445件のご協力を得ました。あたたかいご支援を賜りました皆様のうち、ご芳名掲載をご承諾いただいた781件(2018年3月末までの分)を掲載した印刷物をすでに『朝陽』第67号(2018年5月1日発行)とともに発送いたしました。掲載をご希望されなかった方々を含めて、深く感謝申し上げます。2018年4月以降のご寄付についても、ご芳名を掲載していく予定です。

しかし、募金目標の1億円の半分を超えましたが、まだまだです。今後とも、とくに多くの若い方々の参加を得て新規の寄付を募り、1度といわず複数回の寄付をしてくださるリピターを増やすとともに、大口の寄付をお願いする必要があります。皆様の大切な後輩たちを育てるために、是非、いっそうのご支援・ご協力を賜りますれば幸いです。

さて、どうすれば同窓会員、とくに若い会員に「新宿高校」を思い出し、「新宿高校」に「アイデンティティ」をもっていただけるのでしょうか。

現在の新宿高校を知っていただくために、5月末の総会・記念講演会とは別に、「ホームカミングデー」を3年前から11月半ばに開催してきました。昨年の第3回目は11月24日に行い、三代目となる校舎内の見学、運動部・文化部の展示や交流、恩師との交流、DVD化(音楽の使用許可を含めて)された業間体操(現、新宿体操)の披露、創立68年を数える男性合唱団「六声会」と100周年記念事業で新設された混声合唱団「朝陽合唱団」のコーラス、バスケット部OB会元会長三浦正純氏の講演などを催しました。現役生との交流については、学校側のご協力によって、2年前の管弦楽部の演奏、チアリーデイング部の演技に続いて、昨年はダンス部の演舞と軽音楽部の演奏も行われ、大変好評でした。

参加者も145名、163名、180名と徐々に増えてきましたが、2回目から終了後に行ってきた懇親会(有料)は46名と予想より少なく、ちょっと残念です。 今年は、祝賀会の日程と会場を確保しなければなりません。記念誌「100年の歩み(仮題)」の具体的な編集作業も開始されます。祝賀会とは別に、記念音楽祭や記念軽音楽祭などの開催にむけての準備も動き始めました。

さらに、新宿高校が所在する内藤町でかつて栽培されていた「内藤とうがらし」を復活し、新宿高校の特産品するための支援も始まりました。皆様のよりいっそうのご協力とより積極的なご参加をいただければ幸いです。

今年も、明るさと不安定性が同居する状況が予想される2019年ですが、皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 

朝陽会と朝陽同窓会は違う

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朝陽会と朝陽同窓会との関係

1.朝陽会と朝陽同窓会

朝陽会とは法人格を持つ「一般財団法人東京都立新宿高等学校朝陽会」の略称で、任意団体の朝陽同窓会とは別の組織です。

朝陽同窓会も「朝陽会」と略称されることが多いため混同されがちですが、正確には朝陽会と朝陽同窓会とは別組織です。

2.朝陽会の目的、事業

朝陽会は初代阿部宗孝校長の寄付を元に、新宿高校の教育の援助と校風の振興を目的として大正12年に設立されました。

現在の主たる活動は、

①教育活動の支援、と

②校外施設、特に館山寮の運営管理及び水上寮土地の維持で、

新宿高校がトップレベルの教育を行えるような支援や、毎年1年生全員を対象に行う3泊4日の臨海教室が安全に実施できるため、館山寮の維持管理と給食・清掃等運営を行っています。

3.朝陽会の組織、運営

朝陽会の業務は、学校教職員、PTA、同窓会から選ばれた理事、評議員、監事で構成される評議員会、理事会での決定に基づいて執行されます。

本年5月現在の代表理事は同窓会長の田中 俊郎さん(朝陽同窓会17回)、業務執行理事は加藤隆さん(新宿高校 学校長)と寺澤忠興さん(朝陽同窓会22回)です。

 

項目 朝陽会 朝陽同窓会
名称 一般財団法人東京都立新宿高等学校朝陽会 東京都立新宿高等学校朝陽同窓会
会の性格 一般財団団体 任意団体
法人登記 1922年登記 登記せず
創設 1922年 1927年
目的 母校教育活動支援
館山寮運営管理
水上寮土地保管
同窓会員の親睦の向上
母校との親密な関係の維持
 構成員 財団なので無し 普通会員:卒業生
名誉会員:学校現旧職員
 組織 理事会       :年2回
評議員会      :年2回程度
評議員選定委員会:評議員改選の都度
総会  :最高議決機関   年1回開催
代表幹事会:役員と代表幹事で構成 年4回開催
役員 代表理事 :朝陽同窓会会長が選任
業務執行理事:学校長と朝陽同窓会から1名ずつ選任

定員数 学校 PTA 同窓会
理事
評議員
監事
全員同窓生

会長:  1名 (代表幹事会で選任)
副会長: 6名以内(代表幹事会で選任)
幹事長: 1名 (代表幹事会の推薦で会長が委嘱)
事務局長:1名 (幹事長が選任)
事務局員:若干名 (幹事長が選任)
監事:  2名 (代表幹事会で選任)

事務局 朝陽同窓会の事務局が代行 全て同窓会員で構成
外部報告 内閣府へ年1回の報告義務あり 特になし
運営原資 入会金、及び会費 新入生からの賛助金15,000円
臨海学校における館山寮利用料
一般宿泊者からの館山寮利用料
朝陽同窓会からの寄付金

 

年頭ご挨拶 朝陽同窓会会長

年頭ご挨拶

2018年元旦

朝陽同窓会の皆様

東京都立新宿高等学校 朝陽同窓会
会長 田中 俊郎(第17回)

Prof_Tanaka 新年明けましておめでとうございます。

朝陽同窓会の皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

日頃から都立新宿高等学校および朝陽同窓会への多大なるご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、来る2022年に創立100年を迎える都立新宿高校は、「全員、指導者たれ」を校是として、あらゆる分野で社会に貢献する人材を排出してきました。

次の100年に向けて新宿高校がさらに発展するには、教育環境の一層の充実が求められます。

創立100周年記念事業は、その一部です。

第1の柱は、朝陽奨学金の新設です。貸与ではなく、給付型の奨学金です。国のレベルでも、「教育の無償化」が「人づくり」の中心になりつつありますが、拡大しつつある「格差社会」の結果、上級学校への進学を諦める若者をつくってはなりません。そこで、返済義務のない給付型の朝陽同窓会奨学金の仕組みを立ち上げ、2016年度は各10万円で12名に支給し、2017年度は15名分を予算化し、すでに8名に支給し、年度末の就学援助金の支給を予定しています。学校側にも、大変感謝されています。

第2の柱は、臨海教室に使用される館山寮(旧潮見寮)の改修です。すでに厨房および食堂へのエアコンの導入とLED化、厨房設備の総入れ替えを行い、その費用の一部を記念募金から支出させていただきました。2017年度は、船倉の立て替えおよび竹やぶの伐採を行い、今後、門扉の改修を予定しております。

第3の柱は、集いの場の確保です。同窓会皆様のご寄付と技術支援を得て1971年(昭和46年)に竣工した朝陽会館(創立50周年記念会館)は、旧第2グランドにあった二代目校舎とともに2004年(平成16年)にお別れが告げられました。甲州街道の拡幅と明治通りへのバイパス建設のためです。2005年(平成17年)から現在の校舎(三代目の校舎)が使用されることになり、同窓会事務局は新校舎2階の東南の角に置かれています。しかし、学校の規則の縛りからもっと自由に使える「集いの場」が求められてきましたが、金額的なこともあり、実現への前途には厳しいものがあります。

これらの記念事業を実現できるかは、同窓会会員の皆様から浄財にかかっています。2015年4月から始まった募金総額は、2017年3月末で29,194,874円でした。目標1億円に対してご協力いただいた総額は、目標の約29%でした。このため、2017年3月末で記念募金第Ⅰ期を一旦終え、体制を立て直しして4月以降第Ⅱ期の記念募金を開始いたしました。2017年11月末現在で、募金総額は、第Ⅰ期を合わせて、41,652,780円、個人・有志・卒業年など1,925件のご協力を得ました。あたたかいご支援を賜りました皆様のご芳名を掲載した印刷物を用意し、次年度の『朝陽』(2018年5月頃)とともに発送する予定にしております。掲載をご希望されなかった方々を含めて、深く感謝申し上げます。

しかし、募金目標の1億円には半分も到達していません。とくに若い方々の参加を得て新規の寄付を募り、1度といわず複数回の寄付をしてくださるリピターを増やすとともに、大口の寄付をお願いする必要があります。皆様の大切な後輩たちを育てるために、是非、一層のご支援・ご協力を賜りますれば幸いです。

同窓会は、卒業年の「同期会」の横のつながりを基本としています。2017年度も、会長として、第29回生の卒業40周年、第37回生の50歳記念、第39回生の卒業30周年などの祝賀会、七夕会(第12回生)や自分が属する第17回生などの総会・懇親会に出席させていただきました。そのような席でも、お祝辞とともに、記念募金や会費の納入をお願いさせていただいています。

しかし、募金をすれば、会費はいらないのではないかとの誤解もあります。基本は、会費の納入です。

同窓会の収入の基本は、卒業時の入会金(15,000円)と、卒業6年目から納めていただく年会費(2,000円、10,000円で6年の長期会費)です。しかし、将来心配なことが多々あり、危機意識を持っています。

第1に、卒業生の母集団が減っていくことです。私が通っていいたころは、各学年A組からH組までの8クラスで400名でした。現在は、同じ8クラスに戻りましたが、40人教室で学年定員は320名です。3学年を合わせても、校歌にある「ああ 千余のわれら」を割り込んでいます。

第2に、若い世代の同窓会加入率が低下していることです。昔は、卒業アルバムの代金などと一緒に同窓会の入会金も学校で徴収され、卒業と同時に自動的に同窓会員になっていました。しかし、10数年ぐらい前から、卒業直前に子女が朝陽同窓会員になることに保護者の承諾書の提出と入会金の振込をすることになり、同窓会に入らず、名簿にも記載されない卒業生が増えてきました。それは、朝陽のネットワークから外れるとともに、同窓会の収入減に直結します。そこで、2015年の入学生から「予納制度」を導入し、毎年入会金の三分の一ずつ納めていただき、卒業時に承諾書を提出することになりました。その「予納制動」を始めて初の卒業生が2018年3月に誕生することになっており、「予納制度」の効果が現れることを期待しています。

第3の問題は、同窓会費の納入率の低下です。『朝陽』発送者数の内、会費が免除されている卒業5年目までの会員および寿会員(80歳以上)を除いて、2016年度会費対象人数は13,696名でしたが、会費納入実績は24.3%でした。しかし、2017年度会費対象人数は14,549名と増えていますが、会費納入率は、16.0%と大幅に低下しました。会費を納入してくださっていたシニアの方々(本年度は8回生がめでたく80歳の寿会員なられて)の会費が免除になり、若い世代の会費納入率が低いままだからです。このままでいくと、将来、確実に「倒産」することになります。会費を長期にわたって滞納されると、額も大きくなります。一挙に借金を返済してくだされる方々もおられますが、事務的には、一旦納入していただくとその時点から納入が開始された処理してきました。是非、今年から会費を納め始めてください。

さて、どうすれば同窓会員、とくに若い会員に「新宿高校」を思い出し、「新宿高校」に「アイデンティティ」をもっていただけるのでしょうか。まず同窓会の皆様に、現在の新宿高校を知っていただくことが重要であると考えました。そこで5月末の総会とは別に、「ホームカミングデー」を一昨年から開始しました。第1回目は2016年11月19日に、三代目となる校舎内の見学、講演(私が『なぜ英国はEUから離脱しようとしているのか』と題して)、業間体操(現、新宿体操)、100周年事業の一環として誕生した混声朝陽合唱団のコーラスなどを催し、145名の皆様のご参加を得ました。

その際行ったアンケートで多かったご回答は、「恩師にお会いしたい」と「現役の高校生との交流」でした。そこで、まず日程を設定した直後に恩師の方々にご出欠の可否を問い、ご出席の回答をいただいた23名の先生のリストを掲載した第2回ホームカミングデーの案内を作成しました。それを同窓会のホームページに掲載しただけでなく、高校卒業30年、40年、50年を迎える代の方々には直接ご案内し、他の代には各代表幹事を通して情報を流していただきました。

プログラムの内容も、来場された恩師の先生方の紹介、名講義の復活(秋山小南先生の数学、橋本健一先生の生物)、100周年記念事業でDVD化(音楽の使用許可を含めて)された業間体操の披露、朝陽合唱団のコーラスも行われました。現役高校生との交流については、学校側のご協力もあって、現役の管弦楽部の演奏、チアリーデイング部の演舞も行われ、大好評でした。

結果として参加者も163名に増加しました。今後は、役員会や事務局のご提案だけでなく、卒業20年から、10年刻みの代による企画と実行への移管を考えています。さらに、今回から「懇親会」(有料)を用意しました。

100周年記念に向けて、記念ロゴを公募し、結果の発表と表彰を第2回ホームカミングデーで行いました。100周年記念誌の編集委員会も準備に入りました。さらに、2022年には、記念式典・祝賀会とは別に、記念音楽祭を開催するための意見交換などの準備も始まりました。

同期の横のつながりと多種の縦のつながりを育てて、かつては「大家族主義」、最近では「チーム新宿」と言われる「自由で」、「暖かな」校風を発展させていただきたいと思っています。是非、皆様のご協力と積極的なご参加をいただければ幸いです。

昨年は、北朝鮮によるミサイル発射や核実験の強行、トランプ大統領による米国の環太平洋経済連携協定(TPP)や地球温暖化防止のためのパリ協定から離脱、エルサレムの首都認定、欧州では英国のEUからの離脱正式通告と交渉開始、総選挙が行われた欧州6カ国の主要与党の議席数は合計351議席減少し、ポピュリズム(大衆迎合主義)政党は146議席増加させました(『日本経済新聞』2017.12.29)。

難民、テロ、緊縮財政など既存政党に対する不満により、これまでの常識が通用せず、先行きが読めない状況になっています。しかし、経済的には、2007年のサブプライム・ローンと2008年のリーマン・ブラザーズの破綻などから発生した銀行危機に、ギリシャのソブリン危機が加わり、10年近く続いていた経済危機からの脱出が見え始め、先行きが明るくなりつつあります。

このような不安定性と明るさが同居する状況が予想される2018年ですが、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

館山臨海教室

千葉県館山にて毎年行われる臨海教室を、平成18年度の取材からご紹介いたします。

今年も、恒例の臨海教室が1年生を対象に一期(7/24-27)をスタートに、二期(7/28-31)、三期(8/1-4)、四期(8/5-8)と新装成った館山寮で行われました。

私達が訪問したのは8月2日(水)でしたが、生徒、先生、OB、OG、及び寮のスタッフの方々が、一丸となって三日目の遠泳への挑戦に向けて館山の暑い日ざしの中、全力で頑張っていました。

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毎日新聞「母校を訪ねる」シリーズ

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憲法学者・小林節さん

新宿高校1966年度卒

ぐるっと首都圏・母校をたずねる:東京都立新宿高校/7

苦悩の日々が「強さ」導く 小林節さん /東京 – 毎日新聞

 昨年6月の衆院憲法審査会で安保法案を「違憲」と断じ、10日投開票された参院選では「国民怒りの声」代表として各地を駆け回った憲法学者で慶応大名誉教授の小林節さん(67)=1966年度卒。

舌鋒(ぜっぽう)鋭い論客という現在の姿からは想像が難しいが、高校時代は「コンプレックスだらけで、現実から逃げ回っていた」という。悩み抜いた青春の日々を語ってもらった。

 出身の新宿区立淀橋中は、成績の良い生徒を都立戸山高か新宿高に振り分けていて、新宿高には受動的に入りました。

予習・復習の習慣を身につけてなかったから、授業についていけない。WS000000

それと、自分には生まれつき左手に指がない障害があって、それが「みにくいアヒルの子」のように思えて。

思春期でしょ。女性を意識するから、姿に欠点があることは当時の自分にとって致命傷でした。

 1年の夏に館山の臨海教室に参加しましたが、僕は泳げないから、遠泳に参加せず浜辺でずっと見ていた。

家に帰ったら顔にシミがたくさんできて、すごみのある顔になっていた。

シミは今も取れずそのままです。それが臨海教室の思い出です。

 2年あたりから、授業は好きな英語と政治経済だけ出て、あとはクラスメートに代返を頼んでいました。新宿御苑に壁の穴から侵入して過ごしたり、新聞部の部室で、全国の高校から送られる学校新聞を読んで過ごしたり。

一応出席していることになっているから卒業はできたけれど、3年の成績は学年430人中402番。担任から「大学に行くだけが人生じゃない」と言われました。

 高校時代は逃げ回っていた日々。一方で「きちんと生きなくちゃ」という悩みを熟成した期間でもありました。生きているのがいやだけど、死ぬ勇気もない。死ぬ勇気がないなら生きていくしかねえな、と。

何より自分を産んで育ててくれた母親に悪い。母が、私という障害児を産んでしまったために、親戚から「うちの面汚し」と言われていたのを知っていたので。

 卒業後は浪人する羽目になって、そこから反転攻勢しました。子どもの頃の目標である弁護士になろうと思いました。

小学校の同級生の父親に苦学して弁護士になった人がいて、その人に「小林君、負けてる人を助けるのが弁護士なんだ」と言われ、なりたいと思ったんです。慶応大に入学した後はひたすら勉強し、大学は首席で卒業しました。

 憲法学者は、差別された人や迫害された人に光をあてる職業です。被差別事件に関わっても、誰も僕のことを警戒しない。

一見すると障害者だから仲間と認めてもらえるし、外見の問題だけでなく、高校時代に心の修羅場をくぐっているからだと思います。

 昨年6月、衆院憲法審査会で安保関連法案に「違憲」を突きつけた翌日の夕方、記者から「学生団体のSEALDs(シールズ)が機動隊に植え込みに追い込まれている」と言われ、許せないと思って国会前に行き、街頭演説をしました。

憲法で認められた表現の自由で、誰にも迷惑をかけてない。子どもたちに「いいんだよ、これはやっていいんだ」と見せたかった。

 今の自分は孤立を恐れない、非常に自立した人間だと思います。それは、逃げ回っていた高校時代、自分という条件から逃げ切れないことを発見したからです。

代返してくれた仲間と、代返を見逃してくれた教師。そんな新宿高のおおらかで雑な雰囲気。その校風が、今の「強い自分」の原点に導いてくれたような気がします。

高校3年間は、本当に深いところでの哲学的決断をするための、迷っている時間をくれた場所です。

 

臨海教室で大遠泳 連帯感と達成感経験

 小林さんが思い出を語った臨海教室は、初代校長が掲げた「学校、家庭、同窓生、生徒が一体となった大家族主義」という理念を具体化する行事として1922年から始まった、同校を代表する伝統行事だ。

当初は希望者のみが参加したが、57年からは全員参加となり、1年生が夏休み期間中に3泊4日で、千葉県館山市にある同校の館山寮で過ごす形式になった。

 期間中は携帯電話使用禁止。各部屋にはテレビも冷房もない寮での集団生活で、生徒は心身ともに鍛えられる。

メインイベントは3日目の「大遠泳」だ。

寮の前の浜をスタートして約1キロ離れた大賀海岸まで平泳ぎで完泳を目指す。

生徒は泳力別に事前練習をし、水泳部の卒業生もボランティアで参加する。

手厚い指導と協力体制により、これまで無事故。最近10年は約9割の高い完泳率を誇る。

 水泳部OBとして約30年にわたり指導にあたってきた鈴木仁志さん(48)=85年度卒=は、臨海教室で味わった仲間との連帯感と遠泳の達成感を後輩にも経験してほしいと思い、参加を続ける。

鈴木さんは「泳ぎの不安な生徒もいる中、皆で無事ゴールした時の喜びは他ではできない経験」と魅力を語り、「今後も伝統を受け継いでほしい」と話す。

新宿高の「大家族主義」は、臨海教室として今も引き継がれている。

太田くんを囲む会 秋の合宿2015

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詳細はここをクリック

今回は第12回 新宿高校館山寮の近く 館山温泉です  (^_^;)

 

太田くんを囲む会 温泉合宿 これまでの歴史

2008年12月 温泉合宿(1) 箱根 ペンションおかだ 忘年会

2009年12月 温泉合宿(2) 箱根 レイクホテル 忘年会

2010年09月 温泉合宿(3) 熱海 四季ホテルうたゆの宿

2011年01月 温泉合宿(4) 石和温泉 ホテル慶山 新年会

2011年10月 温泉合宿(5) 箱根 伊東園ホテル

2012年03月 温泉合宿(6) 鬼怒川 プラザホテル

2012年09月 温泉合宿(7) 別所温泉 上松屋旅館

2013年03月 温泉合宿(8) 修善寺温泉 ホテル滝亭

2013年09月 温泉合宿(9) 越後湯沢 ニューオータニ

太田くん入院のため1回休み 全快して良かったね (^_^;)

2014年10月 温泉合宿(10) 会津若松 東山温泉「向瀧」

2015年04月 温泉合宿(11) 宝川温泉 「汪泉閣」

新宿高校 臨海教室

新宿高校 校長 戸田 弘美

 

○7月24日(金)~8月8日(土) 臨海教室(1年次生)
 第Ⅰ期 7月24日(金)~27日(月) G・H組(すべて、3泊4日)
 第Ⅱ期 7月28日(火)~31日(金) E・F組
 第Ⅲ期 8月1日(土)~4日(火) C・D組
 第Ⅳ期 8月5日(水)~8日(土) A・B組
 (1)臨海教室の歴史
 本校の臨海教室の開始はたいへん古く、大正11年に府立六中が開校した翌年である大正12年に遡ります。現在の臨海教室の地である千葉県館山 市塩見漁港にて同年7月25日、「塩見朝陽舎」落成式を挙行し、午後、遊泳を開始しました。この年、大正12年9月1日の関東大震災により、この朝陽舎は 倒壊しましたが、再建し、翌年の大正13年7月には前年と変わらず塩見海岸にて遊泳を実施しています。(本校50周年記念誌より)

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新宿高校の大躍進が止まらない

f:id:jyukenkenkyu:20060627143610j:plain←04年完成の校舎はピカピカ。7階には屋上プールがある。

 

日本屈指のターミナル、新宿駅南口より徒歩数分の場所に、新宿高校はある。

地下鉄「新宿三丁目」からなら 30秒かな? (^_^;)

高層ビルひしめく大都会の象徴のような新宿にあって、意外なほどに閑静で落ち着いた雰囲気があるのは、隣に新宿御苑が立地するからであろう。

真新しい校舎をくぐれば、部活動の練習に励む生徒たちと、校内の夏期講習に参加する生徒たちで熱気がむんむん。

時は夏休み。にもかかわらず、ほとんどの生徒がいるのではと思うほど、校内は活気で溢れていた。

今この新宿高校が、とても熱いのだ。

マスメディアから「東京都内で最も学習の面倒見が手厚い学校」とか「進学実績の伸びが都内一著しい学校」と紹介され、全国の学校関係者が公立・私立を問わず訪れるという。

 

我々の時代が 牧歌的に思えるほど

いまの新宿高校は とても熱いらしい

←主導しているのは たぶんこの人 (^_^;)

 

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館山臨海教室

新宿高校 校長 戸田 弘美   新宿折々

 

○7月24日(木)~8月8日(金) 臨海教室(1年次生)
  第Ⅰ期  7月24日(木)~27日(日)  G・H組 (すべて、3泊4日)
  第Ⅱ期  7月28日(月)~31日(木)  E・F組
  第Ⅲ期  8月1日(金)~4日(月)  A・B組
  第Ⅳ期  8月5日(火)~8日(金)  C・D組

 

館山の海 なつかしいね (^_^;)

朝陽同窓会長 年頭ご挨拶

 

朝陽同窓会

会長 青柳正規

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(文化庁長官)

 朝陽同窓会の会員の皆さま、明けましておめでとうございます。

昨年5月25日の同窓会総会で会長に選任されました15回青柳正規です。

振り返りますと、高校時代は山岳部に入って山登りに明け暮れるかたわら、夏の甲子園を目指して東京都予選に出場したり、昼休みや放課後は級友との野球 にと、休みなく動きまわっていた学生生活を送りました。その懐かしい想い出の一杯に詰まった母校の同窓会長に就任して感慨の深いものがあります。

同窓会では、母校創立90周年を挙行して間もない今、記念すべき創立100周年に向けて早くも多くのプロジェクトが胎動し始めていると聞きます。

この大切 な時期に会長に就任することとなった責任の重大さに身が引きしまる思いでありますが、これまでの経験が同窓会活動に、また100周年に向けての活動に生き るよう微力を尽くして参りたいと思います。関係各位のご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

私自身は卒業後は研究生活に追いまくられるなどして、直接には同窓会活動に貢献することはできないでおりましたが、同期との交流を通じて、また同窓会報「朝陽」などからもたらされる母校の動向には深い関心を持って見つめてきました。 それだけに、名門復活に向けての近年の著しい躍進ぶり、それも学業面、進学面だけでなく、多くの部活動でも顕著な成果を表すなど、文武両道の伝統が力強く受け継がれてきていることを実感し、嬉しくまた頼もしく感じております。

そんな中、わが朝陽同窓会も母校に負けぬ元気な活動を続けていると聞きます。

昨年も北海道・宮城・多摩・関西・九州・東海の各支部朝陽会が開催され、当該地域在住の方々だけでなく、その地域にゆかりのある方々が遠方から駆け付けるなどして、同窓会員の絆を確かめ合いました。
隔年開催の群馬、USAの両支部も本年は総会を開催が予定されております。USAは広いアメリカを網羅していることで開催都市はその都度変わりますが、本年はサンフランシスコ開催と聞いております。
同窓会活動のネットワークを強靭にするには支部活動の活発化は欠かせません。関係の方々の一層の協力をお願いいたします。

戸山高校の同窓会とは昨年も交流戦を行いました。ブリッジは初勝利を挙げましたが、囲碁、ゴルフでは、戸山高校に名のなさしめました。交流戦はあくま で親睦が目的で、またその目的も十分に達成できておりますが、やはり勝負事ですからできたら勝ちたいものです。腕自慢の方々のご参加を期待したいと思いま す。

私どもの時代は「塩見寮」といった「館山寮」での臨海教室が絶えることなく続いてきているのも嬉しいことです。あの東日本大震災を乗り越えて再開にこぎつけ、更に遠泳も復活された学校、朝陽水泳会(水泳部OB会)のご尽力にも敬意を表したいと思います。
臨海教室そして卒業生が利用する館山寮の運営には過去から朝陽水泳会のご協力をいただいてきましたが、昨年からは円滑な運営を図るため全面的に管理をお願いしました。長年の伝統ある行事の維持、発展のためにも今後ともよろしくお願いしたいと思います。

新卒業生の朝陽同窓会への加入率は徐々に改善の兆しは見えて来ましたが、さらに引き上げることは我々の最大の課題です。それには学校そして保護者との 強い連携がカギとなります。母校をさらに発展させようという思いはみな同じです。更に良き協力関係を作り出すため、若い会員たちの智慧も借りながら今年も 積極的に取り組んで行きたいと思います。

この伝統ある朝陽同窓会をさらに発展させるため、役員・事務局一同、本年もより一層の努力を重ねる所存です。会員皆さまのご協力とご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げます。

なお、今年の朝陽同窓会総会は5月31日(土)に開催を予定しております。ぜひご参加ください。